「自分が死んでもお金が分配する人がいない」〜シングル世帯

「シングル世帯」、つまり、結婚してパートナーや家族を持たない独身者にとって、生命保険ほど無意味なものはありません。なぜなら、自分が死んでも、誰も困らないからです。養っている家族がいないため、自分がもし倒れても、困る人がいないのです。ですから、生命保険に加入したとしても、死後、お金を分配する人がいません。独身者にとって大事なのは、自分がいつまで仕事ができるか、どのくらいできるのか、ということなのではないでしょうか。人生を充実させたものにするためには、自分の定めた人生の目標を達成することです。それを達成するためには、もちろんのこと、生活していく必要があります。生活するためには、もちろん、仕事をしなくてはいけません。ですから、独身者にとってみれば、もっとも大事なのは、自分がいつまで、どれくらい働けるか、という事柄になってきます。独身者にとってみれば、自分が急病で死んでしまうより、大病にかかって入院し、自分の身動きがとれなくなって、働けなくなってしまうことのほうが、苦しみが大きいのではないでしょうか。ですから、シングル世帯の人間にとって、死亡保険よりも医療保険のほうが現実的ニーズが高いといえそうです。残された遺族のため、という夢ものがたりに近い目的よりも、もっと現実的に自分が働けなくなったときに被る自分自身の苦しみを軽減するような対策を考えないといけないからです。また、これがシングル世帯の人間にとって、家族持ちの世帯の人間よりも、負担の大きい部分なのかもしれません。

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